「姉の遺産巡り兄と関係悪化」ってどんな人生?
4月2日(木)
投稿者:80代男性
姉、兄、妹の4人兄弟で、兄との関係修復の相談
<相談内容>
生涯独身の90代姉が亡くなった。
近くに住む投稿者と妹は世話をしてきた。
遠方に住む兄は見舞いにも来なかった。
姉はそんな兄を快く思っておらず、投稿者と妹を相続人にした公正証書遺言を残していた。
それを知った兄は怒り「脅迫して強制的に書かせた」と言ってきた。
葬儀後、兄は死亡診断書を独自に取り寄せ、姉の預金の状況を銀行に尋ねたりと常軌を
逸した行動に出た。
兄はさらに調停を起こした。
投稿者は自分に落ち度はないため一切譲らず調停は不調に終わる。
その後、妹はなくなり投稿者と兄だけが仲たがいしたまま生き永らえている。
事態収拾をどうすべきか迷っている。
<回答>
回答者:佐貫 葉子先生(弁護士)
お姉さんの相続問題が起こる前の兄弟姉妹の関係はどうだったか?
お手紙から察すると元々お兄様とは不仲であったように思える。
お姉さんが公正証書遺言をされたのも将来争いが起こることを予想してたのでは。
お兄さんの行動は相続人が不仲の場合、比較的よく使われる手段である。
結局、お兄さんが疑っている事実はなかったから、訴訟までは起こせないと思われたのだろう。
そのため調停をおこしたけどそれも不調、お兄さんは負け感が残ったと思われる。
相続問題は単に財産の帰属の有無にとどまらず、しばし当人の人生を賭けたプライドの争いになる。
そのため修復が難しい。
あなたから連絡とってもお兄さんは思い出したくないことかもしれない。
ここは自然に任せるのが一番と思う。
<勝手な所見>
兄弟争いは歴史的にみてもどこででも起こるものと思う。
悲しいが修復は難しいだろう。
先生が言った通り自然に任せるのが一番と思う。
ただ、相続問題が人生を賭けたプライドの争いになる・・・というのはビックリ。
お兄さんもそこまでお金が欲しいのか。執着するものか。
そういうものなんだと勉強になった。
我が家も3人姉妹がいるので記憶しておこうと思う。