「取りえない」落ち込む18歳ってどんな人生?
投稿者:18歳の女子。
春から大学生です。自分に取りえがないことに悩んでいます。
<相談内容>
小学生の頃からバレーボールをやっていて、高校では部長だった。
しかしながら、どなられるばかりの日々。
毎日、自主練で筋トレなどをして努力したものの、結局、最後の試合にも
レギュラーとして出られずに終わった。
部活でレギュラーになれない人はたくさんいる、自分だけじゃないと思っても、
部活のことをきっかけに悩むことが増えた。
何をやっても報われない、自分は周りから嫌われている、取りえなんてない、
と思ってしまう。運動神経も、容姿もよくないし、賢くもない。
理想の自分と今の自分を比べてしまい、落ち込むばかり。
変わりたいとは強く思っている。
どのように考え方を変えれば、毎晩悩まずにすむものか。
<回答>
回答者:出口 治明先生(大学学長)
僕は、容姿もよくないし、中学の陸上部では100メートル走で
11秒台を目指していたものの、結局12秒の壁を破れず、早々に退部してしまった。
取りえがなかったのだ。でもあなたはバレーを続けて、最後は部長まで務めた。
レギュラーとしては最後の試合に出られなかったとのことだが、それなのに部長が
務まるのは、とてもすごいことだ。あなたには人をまとめる能力があるじゃないか。
しかも、自主練で筋トレをするなど努力も続けてきた。
スポーツでは天賦の才を持つ人が確かにいますが、それはごく一部。
僕が思うに、本当の取りえとは個性のこと。
一人ひとり顔が違うように、人間はみんな違う。
特別なことが取りえなのではなく、人間は違って当たり前。
あなたの個性は人とは違うことで、それがあなたの取りえ。
他人と比べても仕方がない。そう考えたら、取りえがないと悩むことはないし、
今のままで十分だと思わないか。あなたはあなたでいい。
しばらくは新型コロナで大学が始まらないかもしれないが、気持ちを切り替えて、
自分に自信を持ってこれからの大学生活を迎えて。
<勝手な所見>
キャプテンだったけどレギュラーになれず。この屈辱は一生忘れないだろうと思う。
甲子園を見ていてもそのような学生がいると、かわいそうに思ってしまう。
だが、それはそれ。忘れることだ。過去の嫌な記憶は振り返らない。
屈辱はいつだってある。(って自分のことだけど。)
人生は楽しんだもの勝ち。
がんばって、人生を楽しんでもらいたい。(がんばる必要ないか)