「葬儀代まで口出し 次男に閉口」ってどんな人生?
投稿者:50代パート女性
20代半ばの次男について相談
<相談内容>
次男はお金に細かいところがあり、帰省するたびに、私たち夫婦の老後資金から葬式代に至るまで
心配して口を出してくる。
それは、独立して働いている長男が頼りない性格であることや、私たち夫婦の蓄えが少ないことも
あると思われる。
私たち夫婦に何かあったときに、お金の問題が自分に来るのではないか、という不安に
駆られているよう。
夫は10年ほど前に転職、そのときの退職金は既にない。
現在の職場を定年で辞めても、退職金はもらえない。
持ち家のローンはあと3年くらい残っている。
次男からいろいろ言われるたびに、気がめいってしまう。
何かよい対応の仕方がありましたら、アドバイスをよろしくお願いしたい。
<回答>
回答者:野村 総一郎先生(精神科医)
一般論で言えば、親子や兄弟姉妹などは互いに扶養する義務があると法律で決まっている。
だが、次男はこのために不安になっておられるのか?
しかし、扶養義務は、余力のある範囲内で行えばよいとされている。
次男は特にとげとげしい態度ではないよう、親を見捨てるという雰囲気でもない。
自分の義務を果たそうとするからこそ、つい愚痴が出る、というレベルの話ではないか。
ただ、単なる愚痴であっても、あなたの気をめいらせるとなると、何とか安心させねば。
そこで、あなた方の持ち家に注目してみた。
ローンが若干残っているとはいえ、次男には
「家があるから大丈夫。お前に苦労はかけない」と
どーんと胸をたたきながら大見えを切れないものか?
いや、もちろん、その場で、持ち家を手放すと決定したり、将来どうするか、誰が住むか、などの
具体的なことを論じたりする必要はない。
大切なのは、具体案より、「我が家は決して貧に窮していない」という雰囲気を醸し出すこと。
これで、次男が少しでも前向きに考えてくればよいが。
<勝手な所見>
まさにそうか、その通りだ。とただただ納得されられた。
大見えを切る。はったりを言う。うそも方便。
相手を安心させるという点では重要なことだ、と勉強になった。