「40代長男 退職後、家にいるだけ」ってどんな人生?
投稿者:70代女性。
同居している40代後半の長男について相談
<相談内容>
長男は2年前に仕事を辞めてから、新しい仕事に就こうと全く思わないらしく、
食べて寝るだけ。
「灯油を買ってきて」などと頼むとやってくれる。
年金や国民健康保険の免除などの手続きはしておらず、いずれ私がやるつもり。
夫は「子どもじゃないんだから放っておけ」と、長男には何も言わない。
私たち夫婦もこの年齢になり、今のうちにやっておかなければならないことが
たくさんある。
私には10年以上前から持病があり、痛みとともに生きているという感じ。
なのに長男がこんな暮らしでは、心配でならない。
30代後半の次男は長男と同じく独身であるが、アパートで一人暮らしをしている。
でも、長男と次男は全く付き合いをしていない。
親がどうこう言ったところで、長男本人が考えを変えない限り、
どうしようもないこととわかっているのですが、毎日がとても不安。
<回答>
回答者:山田昌弘先生(大学教授)
今、親と同居する中年独身者は増えている。
息子さんが50歳近いということであれば、現実的に、親離れをして
自立を促すのは難しいかもしれない。
自立サポートセンターの多くは若者が対象というのも問題であるが。
とすると、考え方を変えて、子ではなく、住み込みの独身男性がいると考えてみては
いかがか。彼も自分の老後のことを考えなくてはならない時期に来た。
そのためには、年金や健康保険だけでなく、将来について話し合っておく必要はある。
2年前まで仕事をしていたということであれば、アルバイトなどでもよいので、
仕事に就くように勧めるべき。
そのために、食費や部屋代をいくらと決めて、払うことを約束させてみては。
独身男性は孤立しやすいと言われている。
仕事仲間でなくてもネット仲間でもいい。
また、本人が興味を持つ趣味のサークル、町内会やボランティア活動などへの
参加を無理にでも促してみるのがよいかと思う。
<勝手な所見>
切実な悩みなんだろうけど単純に50歳前後で仕事をやめて、
老後は大丈夫だろうか?と考えてしまう。
・思考が働かないから仕事につかない
・老後は死ぬだけだから、と開き直っている
・老後も何とかなると思っている
・仕事をすることが出来ない心の病
このどれかに当てはまるのか、単純な悩みではないとわかっているが、
他のどの選択で仕事をしなくても良いと思うのか?
んーー今の私には考えられない、と思う今日この頃である。
「義母みとり なお嫌な記憶」ってどんな人生?
<投稿者>
50代の女性
昨年、90代の義母をみとりましたが、暴言やひどい態度が今も忘れられません。
<相談内容>
私は夫と自営業をしており、子ども2人は県外に住んでいる。
私たちが結婚した時、義父は既に亡くなっていたため義母と同居したが、
「家事は嫁の仕事」「孫の世話なんてまっぴら」と言い、思い通りに
ならないとわめき散らす人だった。
義母は若い頃から家事や育児をせず、私の夫とその姉妹は祖母に
育てられたそう。晩年、義母は認知症になり、介護で心身ともに疲弊した
私は「少しでいいから助けて」と夫の姉妹に頼んだが、拒否された。
できることは精いっぱいやったが、義母からも夫の姉妹からも
感謝の言葉はない。夫は「長い間苦労をかけた」と言い、
事情を知る近所の人も「大変だったね」「よくやってきたね」と
声をかけてくれたが、義母を思い出すと心穏やかに過ごすことができない。
気持ちの持ち方についてご助言をいただきたい。
<回答>出久根 達郎先生(作家)
長いこと、ご苦労なさいましたね。お疲れさまでした。
どうぞお気を楽に願います。
夫がねぎらってくれた。ご近所の方々がいたわりの言葉をかけてくださった。
これで十分じゃないか。
身内が冷たいとご不満のようですが、身内なんてこんなもの。
照れくさくて言葉に表せない。内心では感謝しているはず。
夫が身内を代表して礼を述べてくれたと取ればいいじゃないか。
あなたの長年の苦労を、ご近所はずっと見ていて、評価してくれた。
これってすごいこと。身内の者に称賛されるより、はるかにうれしい
ことじゃないか。あなたは気づいてないようですが、あなたの苦労は
2人のお子さんが見て知っている。お子さんたちは将来、あなたの
奮闘ぶりをまねるだろう。そういう貴重な教育をなさった。
あなたはまず、自分を大いにほめなくてはならない。
自分に勲章を贈ろう。
<勝手な所見>
んーー今日は興味なし。
よく人案で出てくる同じような内容な気がする。
いやな姑。話を聞かない夫。
たいがいはぶつけどころのない気持ちをどうすれば良いか?の相談だ。
妻が「えんま様」に見えるってどんな人生?
投稿者:60代アルバイト男性
これからの生き方について相談します。
この老人の笑うに笑えない人生のお話を聞いてやってください。
<相談内容>
高校卒業後50年余り、家族のためにコツコツと働き、孫もかわいがり、
女房にも尽くしてきた。
定年後は同じ会社でアルバイトをしているが、定年時にそこそこの退職金が
出たことで、女房も孫も変わってしまった。
女房は家族を顧みず、新車を買って趣味に旅行に走り回り、私は家で食事の支度や
洗濯、掃除に明け暮れている。
同業者の友人からはうちで働いてくれと誘われますが、今さら違う場所でやっていく
自信はない。
孫がたまに来て小遣いをくれと言いうが、あげるお金もない。
私に生きる価値があるかと考えるが、仕事は続けた方が社会と関わって生きて
いけるかなとも思っている。
残りの人生、やり直せるならやり直したい。
今の私に女房はえんま様に見える。
もう「~であらねば」「~すべきだ」という考え方はやめてもいいか。(埼玉・I男)
<回答>
回答者:出口治明先生(大学学長)
お手紙を拝見して、最初は思い詰めた相談かと思いましたが、文章にユーモアがあり、
自分を笑ってみせる余裕も感じられる。
自分を笑うことは、勇気がなければできない。
あなたは50年余りも働き続け、退職後も同じ職場に勤めている。
しかも、同業者の友人からうちで働かないかと誘われるほど信頼を得ている。
まずは自信を持つべき。
奥様がえんま様に見える気持ちもわかりますが、奥様は長い間あなたを支えてきた。
ちょっとくらい羽目を外してもいいじゃないか。
今度はあなたが奥様を支える番だと考えてみるべき。
そうした奥様の気持ちも推し量った上で、これからの人生の過ごし方を
2人で話し合ったらいかがか。
話し合ってうまくいかないと思ったら、人生をやり直すのもあり。
あなたには職場や周囲の信頼、勇気と余裕があり、この先も働き続けることができる。
「ねば」「べき」の考え方にとらわれず、これからの自分の人生にチャレンジして
頂きたい。
<勝手な所見>
まず、えんま様ってどんなんだ?地獄の番人か。怖い存在であることは間違いないか。
お金でかわってしまったのか。
文章にユーモアがあり、自分を笑ってみせる余裕も感じられる、、とある。
どんなユーモアがあったのだろうか?そこに興味。
まぁガンバって下さいと思う程度な人案だ。
「葬儀代まで口出し 次男に閉口」ってどんな人生?
投稿者:50代パート女性
20代半ばの次男について相談
<相談内容>
次男はお金に細かいところがあり、帰省するたびに、私たち夫婦の老後資金から葬式代に至るまで
心配して口を出してくる。
それは、独立して働いている長男が頼りない性格であることや、私たち夫婦の蓄えが少ないことも
あると思われる。
私たち夫婦に何かあったときに、お金の問題が自分に来るのではないか、という不安に
駆られているよう。
夫は10年ほど前に転職、そのときの退職金は既にない。
現在の職場を定年で辞めても、退職金はもらえない。
持ち家のローンはあと3年くらい残っている。
次男からいろいろ言われるたびに、気がめいってしまう。
何かよい対応の仕方がありましたら、アドバイスをよろしくお願いしたい。
<回答>
回答者:野村 総一郎先生(精神科医)
一般論で言えば、親子や兄弟姉妹などは互いに扶養する義務があると法律で決まっている。
だが、次男はこのために不安になっておられるのか?
しかし、扶養義務は、余力のある範囲内で行えばよいとされている。
次男は特にとげとげしい態度ではないよう、親を見捨てるという雰囲気でもない。
自分の義務を果たそうとするからこそ、つい愚痴が出る、というレベルの話ではないか。
ただ、単なる愚痴であっても、あなたの気をめいらせるとなると、何とか安心させねば。
そこで、あなた方の持ち家に注目してみた。
ローンが若干残っているとはいえ、次男には
「家があるから大丈夫。お前に苦労はかけない」と
どーんと胸をたたきながら大見えを切れないものか?
いや、もちろん、その場で、持ち家を手放すと決定したり、将来どうするか、誰が住むか、などの
具体的なことを論じたりする必要はない。
大切なのは、具体案より、「我が家は決して貧に窮していない」という雰囲気を醸し出すこと。
これで、次男が少しでも前向きに考えてくればよいが。
<勝手な所見>
まさにそうか、その通りだ。とただただ納得されられた。
大見えを切る。はったりを言う。うそも方便。
相手を安心させるという点では重要なことだ、と勉強になった。
「元彼の仕打ち今もトラウマ」ってどんな人生?
4月14日(火)
相談者:20代女子学生
元彼に傷つけられたトラウマで悩んでいます。
<相談内容>
彼はいつもお金がなく、ご飯に行くときの交通費とご飯代は私が払っていた。
「世界中の人からお前は嫌われている」などと日常的に暴言を吐き、怖くてただひたすら謝ることしか
できなかった。
こんな扱いされても彼が好きでどれだけ傷つけられても会えるなら構わないと思っていた。
突然、私の不注意による以前のケガの治療費を要求され別れるのが嫌で払ったが
許せないからとふられた。彼が嫌った友人との関係も壊された。
そんな自分の意志の弱さが自分で許せない。
つらくて一瞬でも忘れようと毎晩お酒を飲んでも、朝になると暴言が思い出され悲しくなる。
今後、どのような生き方をすれば人生を楽しむことができるか?
<回答>
回答者:最相 葉月先生(ライター)
自己愛の塊のような人と付き合う。ふがいない自分を肴に飲み明かすのは、出口の見当たらない
水中洞窟を泳ぐようで苦しいことでしょう。
暴言は自信のなさの裏返し。彼はあなたをこき下ろすことでしか自分のプライドを保てなかった。
惚れた弱みに付け込んで、あなたの感情とお金を都合よく利用した。
それほど弱い人間だったということ。
ふられてよかったと思わないか?
もしあなたから別れを告げていたら金づるを失った腹いせに仕返しされていたかもしれない。
命拾いしたのだ。
あなたは大切な友人がいる。彼がその友人を嫌ったのは、あなたから相談先を奪って
自分の思い通りに支配するためだろう。
友人はおそらく彼の本性を見抜いてあなたを心配していたはず。
事の経緯を打ち明けて詫びてはどうか。
自分を大切に思ってくれている人との時間を取り戻すことがリハビリの第一歩。
失敗は誰にでもあるし、あなたはまだ若い。
傷ついてもいいと思うほど人を愛した経験を肥やしにこれからの人生をしっかりと生きて。
<勝手な所見>
見ていて苦しい内容だ。どんなにひどい仕打ちをされても、それでも好きか。
でも先生が言うように別れられて良かったと相談者には言ってあげたい。
「なぜ私だけ結婚できない?」ってどんな人生?
4月10日(金)
相談者:40代女性
これまで男性との交際経験がありません。
<相談内容>
結婚というのは何もしなくても、自然に相手が見つかり誰もが出来ると思っていた。
今まで好きな人はいても実らず、終わっていたが5年前既婚男性を
心から好きになり心がくるしくなった。
彼を忘れようとして結婚相談所に入会、必死でお見合いしたがすべて断られた。
断られるたび、既婚者の彼を深く愛していると実感、胸がえぐられるほとつらい毎日。
職場で年下の同僚たちが独身者は人として問題があるから結婚できない
と盛り上がっていて心から傷ついた。
仕事や趣味に没頭しようとしても、どうして私だけが結婚できず、巡り合った男性が既婚者なのか
と考える。
一度きりの人生、学歴も仕事も結婚も望み通りになる人もいるのに世の中は不平等。
ご助言を。
<回答>
回答者:山田 昌弘先生(大学教授)
お手紙を拝見すると既婚男性とは具体的なお付き合いをしているわけではないですね。
ただ彼が頭から離れないのですね。と冒頭。
人を好きになることは素晴らしいこと。
だけど、それを突き通さなければ幸せになれないというわけではない。
また好きな人のことを隠したまま別の人とお付き合いするのも悪いことではない。
努力してつくり上げる愛情というのも存在する。
みんながみんな一番好きな人同士で結婚しているわけではない。
彼とはたまたま縁がなかっただけ、あなたに魅力がないわけではない。
そう切り替えて、これからの人間関係を考えてみる。
独身で幸せに生活している人はたくさんいる。
あなたが幸せに生活していれば職場の同僚に何言われても気にならない。
最上のものが手に入らないと思い悩むのではなく、自分で手に入れられるもので
どうやって楽しむかを考えてみては。
それが婚活であっても趣味や仕事であってもかまわない。
最後はがんばって下さいで締めた。
<勝手な所見>
んーーこのような悩みを抱えている人は、おそらく多いと推察する。
これを切り替えて、独身で幸せに生活している人はたくさんいる、と言われても
お金はなくても幸せな人はたくさんいる、というのと同じで、ないものねだりを我慢しなさい
と叱っているのと同じに聞こえてしまう。
先生の言っていることが相談者に親身になって考えているか疑問に思うが
残念ながらこれしか言えないのだろうと。
あなたが幸せに生活していれば職場の同僚に何言われても気にならないかって、どんなに幸せだとしても
何言われても気にならない領域に行けば、それはそれで幸せだろう。
だけどその領域に行きつつも結婚している人はいると思う。
昔はお見合いが当たり前で、相手を気に入らなくても結婚したものと推察する。
今はお見合いをしても気に入らなければ、断ることが一般と思われる。
だから何歳かをすぎたら、ランダムに相手を決められて強制的に結婚、という法律ができたらどうか?
と思ってしまう。
この相談は難しいなぁーーと思った。
「ゼミ後輩の力になれず」ってどんな人生?
4月9日(木)
投稿者:20代女性
大学のゼミ活動で指導していた後輩についての相談
<相談内容>
私は今春大学を卒業し社会人。
後輩と出会ったのが大学4年になってから。
直属の後輩で真面目で物事に一生懸命に取り組む姿勢から、他の後輩より特に大切に考えていた。
しかし、その後輩はゼミを担当する教授の指導方法や人柄的な面で自分と合わないと感じ
ゼミを辞めることに。
悩んでいた後輩に、先輩として何もしてあげられなかった。
ただ、話を聞いてあげるだけで、助言することが出来なかった自分に腹が立っている。
後輩に寄り添えなかったことが心残り。
後輩が辞める際に、これまでの感謝や辞めることになってしまったことへの謝罪の言葉を聞いて
涙があふれそうになった。
心の持ちようについてご意見を頂ければ。
<回答>
新しい生活には慣れてきましたか。あなたは自分に厳しく人に優しい人。
社会人としても活躍できることと思います、と冒頭。
後輩に寄り添えなかったことを悔やんでいるが、後輩は胸のうちをきいてもらえただけで
十分だったのでは。
信頼しているあなたに話を聞いてもらい、気持ちを整理してゼミを辞めることを決断。
その後にあなたへの感謝と謝罪の気持ちを述べている。自立した立派な後輩。
その後輩に良い影響を与えてきたのもあなた。
ただ後輩はゼミの先生とは合わなかったよう。
「指導方法と人柄に」とありますから、これはどうしようもない。
あなたが何と言おうと教授と後輩の間に入ってもどうなるものでもなかったでしょう。
一言で言えば馬が合わなかったのだ。
あなたたちのような後輩思いの先輩と先輩思いの後輩の関係は社会人になってもからも大切。
今年は職場でお手本となる先輩を見つけ、来年以降はあなたが手本に。
ステキなバトンをつないで。
<勝手な所見>
たしかに、すごく綺麗な先輩後輩の関係である。
私が思ったのは、馬が合わなければしょうがない。
だけどこれから社会に出ると馬が合わない人がほとんででは?とも思ってしまった。
女子の世界は怖い。大人になると、ばからしく、薄汚れた話しか聞かない。
この先輩後輩の仲が、うらやましくもあり、一生続いてほしいものだ、と思った。